ひとでなしの恋


ねぇ、ヒマしてるんだ。
少しでいいから俺の話に付き合ってよ。


なんかさ、こんなイイ天気だと公園でのんびりしたくならない?
俺はなるよ。
隣に美人が居れば文句ナシだね。
別に一人で居ても気分はサイコーだけど。


俺の名前は戒人。
仲介屋と掃除屋を兼ねた仕事をしてる。
どんな仕事の仲介かって?
そうだな、人様には言えないような、表には出せないような仕事だよ。
例えば殺しとか、麻薬の運びとか。
信じてないね。
じゃあ掃除ってのは何かって?
質問攻めだね。
……そんなに俺に興味があるんだ。
まぁ、部屋の掃除だよ。
シミ抜きなんてメチャクチャ得意だしね。


そういや仕事仲間で俺のお気に入りがいてさ。
彼、仕事してる時が最高にクールで美人なんだよねぇ。
まぁ、素はどうだかわかんないけど。
この前なんか寝起きの声とか聞いちゃったし。
意外とボケかもしれないな。
あ、悪いけど紹介はできないよ。
フラフラしてる俺みたいなのと違って、彼にはちゃんと彼女がいるし。
恋人なのか愛人なのか、それとも遊びか、良く知らないけど。
とにかくお気に入りらしいオンナのコが居るんだ。
これがまた結構カワイイんだって。
俺の好みとは違うんだけど、ちっちゃくってさぁ、ちょっと童顔入ってるっていうの?
……もしかして、ロリコン趣味あったのかな……。
あ、俺って偏見無いから安心して。
それに俺はそーゆートコ含めて彼が好きだし。
でもやっぱ、可愛いオンナのコってイイよねぇ。


悪いね、付き合わせて。
おかげで俺は楽しかったケド。
何?
俺のコト、もっと知りたいの?
しょうがないな、一つだけ教えてあげるよ。

俺って……博愛主義者なんだ。


この後、ヒマ?
どっか連れてってあげようか。